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■ レアル・マチヤFC コラム 第2回です。

■ コラム 第2回 ■
「れあるまちや9番FW復活」 アル・マチヤの9番、山口君と最初にプレーしたのはちょうど2年前になる。
僕がチームに入って1年が過ぎた頃だった。
その試合は僕がワントップで彼がトップ下だったか、もしくは一緒にツートップを組んでいたような気がする。
ゴール正面のペナルティエリア付近で山口君にボールが入ったとき、僕はその右側にいた。もちろんバイタルエリアだから周りにDFはいた。
でも、僕の前にはスペースがあった。
そのときダイレクトでそのスペースにパスを流してくれて、ペナルティエリアでフリーでシュートを射つことができた。

のプレースタイルは、ゴール正面のDFラインのぎりぎりにいて、空いたスペースに飛び出す、そして、ワンタッチで点を決める。
ただし、DFのマークをはずし、裏のスペースが狙えるタイミングはほんのわずかしかない。
それは、ずーっと暗闇の中にいて、一瞬、光がまたたくようなものだ。
センターFWの時は自分の感覚を研ぎ澄まして、その一瞬のチャンスを掴むことに全てをかける。
ただ、難しいのは、僕と同じ光(チャンス)がパサーにも見えていないとスペースに走り込んでも自分はオフサイドになるだけだ。
ただ、これは相当、要求の高いことで、ダイレクトかツータッチ目でパスをだしてもらわないと合わないってことに他ならない。

ライフが「ワンタッチプレーこそ最高の技術」と言ったというが、逆にいえばそんなパスセンスをもったプレイヤーに出会えることは、本当に稀なことだ。
だから、あのときのダイレクトパスはちょっとした衝撃だった。
何気ないプレーに見えて、覚えている人はいないかもしれないけど、トラップをしていたら、デフェンスに囲まれていただろうし、僕の前にあったスペースもDFに埋められていたと思う。
そして、一番うれしかったのは、欲しいタイミングに、そんなダイレクトのパスを初めてもらったからだった。

初の試合で得た、いい予感通り、僕達はその後も得点を決めてきた。
山口君が加入してから僕の得点の1/3は彼からのアシストだ。
特に去年は得点の半分をアシストしてもらったような気がする。

っと、基点になれるポストプレーヤーと組みたいと思っていた。
速いタイミングでスペースを見逃さないで出せるパサーが欲しいと思っていた。
サイドを突破しスペースのある内にクロスを入れてくれるウイングがいて欲しかった。
その全てを兼ね備えているのがレアル・マチヤの9番だ。
前線でキープし基点にもなれるし、そこからドリブルでサイドを高速で突破し中に入れてくれる。
そして、あのパスセンス。
また、なによりもプレースピードが速い。もちろん得点力もある。
なぜなら去年、チームで1番点をとったのは彼だったからだ。
ただ、幸か不幸かさらにDFまでもうまかった。
チームのことも考えてくれていた。
それで、今年はバックを固めることが多かった。

アル・マチヤの9番は10月28日ハットトリックを決めた。
これで、本当に復活だと思う。
僕にとっては自分のアシストはおまけのようなものだ。
でも、この試合で彼に1点をアシストできて、よかったと思うのだ。
また、近い位置でプレーできたら僕にとってありがたいし、それがレアル・マチヤにとってプラスの効果になればいいとも思う。


●コラムのおまけ●
 レアル・マチヤの9番を選手で例えるとイブラヒモビッチのように思う。
ポストもできて、チャンスメークして味方を生かすこともできる。
自分で得点もできる。テクニックもあるしドリブルもできる。
でも、違うところ、それは、イブラヒモビッチは「俺様」みたいな自己中心的な性格だけど、山口くんは結構、仲間思いでいいやつだってところだ。

                               終わり

執筆 レアル・マチヤ18番

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